「三方良し」の信念


第2次大戦中に九州の折尾炭鉱で炭鉱夫をしていた創業者である李又永が戦後岡山県倉敷市へ移住し養豚業を始めました。
決して恵まれた生活ではなかったが、創業者の家族に対する思いは明確でした。
それは「正直に生きる」「家族兄弟仲良く」ということ。
思いはやがて信念となり、「三方良し」の精神として、我が社の大切な心構えとして今も受け継がれています。
パチンコ店経営へ事業転換


1970年代中頃、生計の術をパチンコ店経営へと事業転換しました。
その後、息子たち3人が協力してパチンコ事業の経営を行うよう創業者から託され、1982年8月有限会社三永は誕生。
三永の社名の由来は「又永を三人で支える」ということから来ています。
※現在は三方良しの「三」、企業永続の「永」に改定
素人経営で困難な時期が続きましたが、セブン機の登場によりフィーバーブームが起こり経営危機を脱出。
4店舗を展開する企業へと成長を遂げました。
家族を思い正直に生き、一心不乱に掴んだ成果でした。
理念経営との出会い


その後も好景気は続き事業は拡大し、豊かな暮らしを手に入れ順風満々な人生を送っていると、そう思っていました。
しかし成功を掴んだはずのその拳をほどくと、そこには何もなく残っていたのは空虚な気持ちだけがあり、いつの間にか企業経営の目的を履き違えていたことに気付きました。
企業とは何か、経営とは何か。
諸先輩の助言や各種研修及び講演会などに参加し、懸命に学び企業のあるべき姿を模索しました。
創業者の思いに耳を傾け、何度も何度も自問自答を繰り返し、そしてたどり着いた答えは「理念」でした。
良い会社を目指すのであれば、理念に基づいた経営をしなければならない。
何のための企業か、何のための経営か。
創業者から受け継いだ正直に生きるとは誰に対してなのか。
家族兄弟仲良くとは誰のことを指しているのか。
それは紛れもなく「三方良し」を根本理念とした企業経営であることに気付かされました。
共に働く仲間は家族であり、家族は皆が幸せであること。
お客様には満足のいくサービスを提供し、地域社会に貢献すること。
それが株式会社三永の真の存在意義であり、そしてこれが我々の「創業の精神」です。